理想を、カタチに。
採用業界の課題を解消する
システム開発プロジェクト。


PROLOGUE





業界の課題を解消する
システムをつくる。

まずは、企業と学生が出会う場をつくるために、ダイレクトリクルーティングシステムを基に話を進めることになりました。 人材サービス事業で様々な就活生と面談を行った吉田はこう語ります。 吉田「学生と面談する中で、せっかく就職するのにとりあえず早く就活を終わらせたい、と思うのはもったいないと感じていました。自己理解を深めれば、“自分はこういう特徴があるから、こんな職場がいいな”や“こういうビジョンのために働きたい”と、自分が働く理由が見えてくると思います。自分自身を理解することで、長くいきいき働ける企業に出会うことができるのではと考えていました」 しかし、人材採用の市場は競合も多く、新しい仕組みを生み出すことは容易ではありませんでした。
吉田「1案目のビジネスモデルを社長に提案したところ、もう一案考えなさい、とリクエストがありました。自分としては考え尽くしていたと思っていたので、これ以上いい案が出せるのか、と不安に感じました」 それから、寝ても覚めてもシステムの企画を考える日々が続きました。自分に本当に合う企業と出会う場をつくること。そのためにも、自己理解を深めるためのサポートをする。本来、このシステムで実現したいことは何なのか?と立ち返ることで、学生が自分への理解を深めるために“他己分析”というキーワードが閃きました。自分を理解するために、他者から評価してもらう、というのは他にない仕組みでした。こうして、他己分析をメインにしたシステムをつくることが決まりました。
理想を実現するために、
一生懸命に。
「“働く価値観”の合った学生と企業が出会う場をつくる」という目的のもとシステム制作案がまとまり、次はアイデアを形にする開発のフェーズへ移りました。そこで決まっていたことは、1年後に企業と学生が使えるようにシステムをリリースする、ということだけ。そこに開発の責任者としてシステム担当の宮田が抜擢されました。利用者である企業と学生が使いやすく先進的なシステムをつくりたいという想いで開発を進めていきます。

宮田「外部のエンジニアの方から『このシステムを作るには普通は2年かかります』と言われていました。そのときに、2年掛かるんだったら、自分の今の活動量を2倍にすればいいのではと考えたんです」
利用者が使いやすく、使いたいと思ってもらうものを考え続ける。必要ならば倍動き、倍学ぶ。そんな姿勢は、まさにイーバリューのスピリッツを体現していました。
しかし、アイデアが出ずに開発の手が止まってしまう、という活動量だけでは補えない壁も出てきます。そんな状況下でも、予定日にリリースすることができたのは、5名のメンバーを鼓舞し続けたリーダーの支えがありました。
吉田「予定日のリリースは無理なんじゃないか?という空気は、メンバーからひしひしと感じていました。でも、僕がそれを言ったら終わりだと思ったので、システムの品質とリリースの予定日は、自分の中の基準を貫くことを意識していました。」
宮田「あの頃は、自分の使える時間をすべてシステム開発にあてていたので、周りを気にする余裕はありませんでした。そんな中で、吉田がスケジュール管理や全体をマネジメントしてくれたからこそ、僕はシステム開発に集中することができたと思います。」
学生や企業の悩みを解消するシステムを提供するという一つの目的のもとに、メンバー各々がそれぞれの役割を全うしたからこそ、予定通りのリリースという結果に繋がりました。その根底には、“理想を実現するために一生懸命に。愚直に。”というイーバリューの文化がありました。

世の中の課題に
耳を傾け、形にする。
それが社会を変えていく。
システムリリースを終えた宮田は、次なる展望を語っています。
宮田「このプロジェクトを通して、会社から自分に求められるものが変わったと思いました。今までは知識をつけているプロセスを評価されていたのが、明確に成果を求められるようになったと感じましたね。今回で、自社でシステムを一から開発するという前例をつくったので、今後はイーバリューの中でITを事業化し、サービスとして軌道にのせることが僕自身の展望です。」
また、システムリリースの次は、完成したシステムを広めていく必要があります。
吉田「僕は、自分の働く価値観に合った企業と出会うことで、仕事人生が変わると考えています。なんとなく就職するのではなく、就職活動の時間でもっと自分自身に向き合ってほしい。Metsuketeがその手助けになればと思っています。そして企業や学生、多くの人がこのサービスを利用することで、採用のミスマッチがなくなっていくと嬉しいですね。」と、プロジェクトリーダーの吉田は話します。
採用業界や就職活動で起こっているミスマッチ。そこには“仕方ない”というある種の諦めのような風潮があると、イーバリューでは感じていました。そうした業界の課題を解決したい。この想いから、本プロジェクトはスタートしました。学生が“自己理解”を深められる仕組みをつくる。そして、採用担当者が学生の本来の姿を、第三者の意見を通して知れる場にする。そして、今までにない方法で、業界の課題を解決することに向き合ってきました。世の中に、期待に応えるものがなければ自分たちの手でつくりあげる。そこにこそ、「MAKE NEW STANDARD.」を掲げるイーバリューの仕事の面白さがあります。

