仕事も、プライベートも!私たちの働き方「ワークライフブレンド」に迫る!

いま、働き方改革や人生100年時代により、さまざまな「働き方」が注目されています。子育てや介護といったライフステージや環境・状況によって、自分に合った働き方とはなにか、と考える人も少なくありません。

そんな中、新たに注目をされているのが「ワークライフブレンド」という考え方。実はイーバリューが意識して取り入れている働き方でもあります。

本記事で私たちの働き方を紹介しながら、これまでの働き方とどう違うのか、そしてこれからの働き方について考えていきます。なおここでは個人としての取り組みだけでなく、会社全体としてワークライフブレンドの考えを取り入れる、という点に着目してご紹介していきます。

 

1:ワークライフブレンドは、仕事とプライベートが相互に作用する

まずワークライフブレンドとはどういうものなのでしょうか。これまで主流であった「ワークライフバランス」と比較して考えてみましょう。

ワークライフバランスとは、仕事とプライベート(生活)を分け、本人にとって適切な均衡をとる働き方です。仕事とプライベートを切り分けて考えることで、仕事に対してもプライベートに対しても、いい状態を保とうとします。

対して、ワークライフブレンドでは、仕事とプライベートをひとつのものと捉えます。例えば仕事中に雑談をしたり、プライベートのときに仕事の話をするなど、両者を明確に分けない働き方です。

なぜ仕事とプライベートを同居させるかというと、仕事とプライベートは密接につながっている部分が多い、という考えがあるからです。

例えばプライベートで友人と食事をするシチュエーションがあったとします。ワークライフバランスでは、仕事とプライベートを切り離して考えるため、仕事の話をなるべく排除しようとします。一方で、ワークライフブレンドでは、そうした切り分けは行いません。プライベートでも仕事の話をすることで、仕事に関する重要な気づきや学びがあると考え、またそれを仕事に活かそうとします。

 

仕事で得た知識や情報はプライベートに活かし、プライベートで得たものは仕事で活かす。仕事とプライベート、その2つが相互に結びつき、良い循環を生み出すのがワークライフブレンドという考え方なのです。

2:ワークライフブレンドのメリット・デメリット

では次にワークライフブレンドのメリットとデメリットについて考えてみましょう。

2-1:<メリット>創造性の向上

あなたは「創造性の4B」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これはアイデアが閃きやすいと言われる4つの環境のこと。

Bus:バス。通勤・通学などの移動時間。
Bed:ベッド。就寝前や、就寝中。または目覚めた時。
Bathroom:バスルーム。風呂やトイレ。
Bar:バー。お酒を飲んでいる時。

同時に、これら4つはすべて会社外のこと。つまり、仕事とプライベートを切り分け「仕事のことは職場でしか考えない!」となると、せっかくのこの環境が活用できないことになります。一方で、ワークライフブレンドを取り入れ、この4つの環境をうまく利用できれば、仕事の創造性を高めることが期待できます。

2-2:<メリット>生産性の向上

1章でお伝えした通り、ワークライフブレンドは、仕事とプライベートを相互に活かし合う働き方です。プライベートで得た学びや知識を、仕事の場でも活用していくため、創造性とともに生産性の向上も期待できます。

特に、イーバリューでは「非公式の場を大事にしよう」という考え方があります。非公式の場とは、業務時間外のこと。例えば、メンバーと食事に行くことや、一緒に運動をするなどの機会です。

この非公式の場では、日中の業務時間では聞けないような話が生まれやすくなります。仕事の手順ややり方だけでなく、「以前、このような成功体験があって・・・」「こんなやらかした失敗があって・・・」など、自分の価値観に照らし合わせたような有益な学びや気づきなども多くあります。このような相互に作用し合う好循環により、一人ひとりの生産性の向上が期待できます。

2-3:<メリット>自発性の向上

ワークライフブレンドを取り入れることで、社員の自発性を高めることも期待できます。

イーバリューでは、業務時間外での勉強会やロープレの実施など、社員または社員同士が自発的に行動を起こすシーンが多くあります。

ワークライフバランスや従来型の働き方の人には「休日に会社の人と会うなんて・・・」「業務時間外に仕事の勉強をするなんて・・・」と思われるかもしれません。しかしワークライフブレンドとして考えるとこれは有効な働き方です。反対に、子どもの送り迎えがあるなど、状況によって業務時間を自分で管理・調整することも可能なのです。

ただし、これはセルフマネジメント型組織という仕組みも大きく作用しています。働き方や組織に関する制度・考え方は一つではなく、いくつかが混ざり合いながら機能しているということもポイントです。

※セルフマネジメント型組織についてはこちら。

セルフマネジメント型組織とは?私たちの組織のあり方をご紹介。

2-4:<デメリット>組織制度による導入の難しさ

反対にデメリットとして、業務内容や組織制度によって導入が難しい場合もあります。

特に、給与体系を残業代(時間外手当)の制度としている場合。業務時間ではプライベートのことを考え、業務時間外の時間が意図せず発生してしまうということも起こり得ます。

イーバリューの場合、みなし残業(固定残業制度)を取り入れています。さらに、みなし残業の時間は絶対に超過しないように取り組んでいます。そのため、「帰宅」「残業」ということと給与は切り離しており、意図しない無駄な時間が発生することがないよう注意しています。

2-5:<デメリット>境目がなくネガティブな状態

もう一つのポイントとして、仕事とプライベートの境目がなくなることで、乱雑でネガティブな状態に陥るケースがあります。これは「ワークライフメシー」と呼ばれ、仕事とプライベートがなし崩し的に混ざり合い、どちらも鈍く重く感じてしまう状態です。

これは、自分自身の価値観が明確でない場合や、会社のミッションやビジョンを理解していない場合に起こる可能性があります。そのためワークライフブレンドを取り入れる際には、土壌が必要です。 大事なのは、自分自身は「働く」をどう捉えているのか、を明らかにすること。また企業として取り入れる場合は、会社の目指す方向や使命はなんなのかを、今一度、社員に浸透させることも必要です。

3:社員に聞く!ワークライフブレンドの取り組みと効果

では実際、社員はワークライフブレンドという考え方をどう捉え、取り組んでいるのでしょうか。若手社員2人に話を聞いてみました。

3-1:横尾匡則の場合(入社3年目)

取り組んでいることや、意識していることは?

正直、特になにも意識していないというのがあります。「これは仕事」「ここからはプライベート」と切り分けて考えたことはないですね。むしろプライベートでの気づきを仕事に活かすのは当たり前のことだと思っています。逆に、今日は運動したい、勉強したいと考えればすぐに帰宅する。自分のなりたい姿や理想から考えるので、「業務時間が終わったから、もう仕事のことは考えない」となることはありません。

まだまだ一般的ではない考え方ですが、違和感なく取り入れられましたか?

友人や周囲の人の中には「休日に社員と一緒にいるのって考えられない」という意見も聞きます。自分自身も、入社前や直後はそれにあまり価値を見出していなかった部分もありました。ただ、休日や非公式の場だからこそ、先輩の本音や経験を聞けたり、それによって自分の考えの幅を広げられたりと、価値を実感し始めました。実際にやってみて、ワークライフブレンドの方が自分らしく働ける、ということが分かったんです。反対に、この働き方は経験したり、実感がないと理解されにくいかもしれません。

3-2:宮田吉朗の場合(入社2年目)

取り組んでいることや、意識していることは?

自分なりに意識していることは、休日や帰宅後もだらけないこと。せっかく業務中に一生懸命頑張っても、家に帰ったら何もしない、ではおかしな話だと思います。もちろん、身体を休めるということが目的であれば、そういう日もあってもいい。ただ、仕事もプライベートもどちらも人生で、どちらも大切なもの。だからこそ、休日も普段通り早起きするなど、生活習慣は常に正しく保つようにしています。その根底には常にイーバリューの一員だという自覚もあります。

いい働き方をしている、と思うメンバーはいますか?

自分自身ですね(笑)。もちろん、他のメンバーもそれぞれいい働き方をされています。ただ、自分にとっての理想の働き方ということで言えば、私自身ができていると感じています。朝早く起きて身体を動かし、早めに出社する。業務時間内は集中して仕事に取り組む。早めに帰って、勉強などの時間をつくりつつ、だらけずしっかりと休む。自分自身が求めていた、まさに理想の働き方でできていると感じています。

4:まとめ

最後に重要なポイントを振り返っておきましょう。

  • ワークライフブレンドは、仕事とプライベートを切り分けない。仕事もプライベートも、欠かせない人生の一部と捉える。
  • 相互に関与することで、良い循環を生み出す。それにより、創造性が求められる仕事などに有効。
  • 導入にあたっては、社員の価値観や企業の風土・制度に注意が必要。

働き方改革が叫ばれる一方、まだまだ自分らしい働き方ができずに苦悩している人や企業も多く存在しています。まずは自分の価値観や自社のミッションを明らかにした上で、ワークライフブレンドという選択も検討してみてはいかがでしょうか。

私たちも、いい働き方とはなにか、ということを常に考え、「働く」の新基準となれるよう挑戦し続けていきます。

 

▼ワークライフブレンドとの関わりが深い、社内ランニングサークル「ランナーズ・ハイ!」の紹介ページもご覧ください。

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