指摘ではなく、問題の根本を見つけて改善するイーバリューの監査サービスとは？

「リスクが潜んでいそう…。でも、どう対処すればいいのか分からない。」これは、多くの企業が直面する共通の悩みです。特に廃棄物管理は、コンプライアンスとリスクマネジメントが密接に関わっており、軽視できない問題です。そんな課題に応えるために誕生したのが、イーバリューの「廃棄物管理状況の監査サービス」です。

全国の事業所や工場をカバーし、定期的なフォローアップまで提供するこのサービス。どのような経緯や思いで生まれ、企業のリスク管理をどのようにサポートしているのか、その背景と特徴を掘り下げます。

廃棄物管理状況の監査サービスとは？

初めに、監査サービスがどのようなものかを紹介します。本記事の内容をよりイメージしていただきやすいかと思います。

お客様の声から生まれた監査サービス

企業から排出される廃棄物の処理委託先をマッチングする『廃棄物処理ルート最適化サービス』を提供していく中でいただいた、あるお客様の声がきっかけでした。

本社環境部門の責任者から「廃棄物の管理は各工場に任せているけど、どこかにリスクが潜んでいる気がする…。コンプライアンスの面で確実に管理したいが、どう進めていけばいいのか分からない」といった課題を伺いました。私たちはこれまで、担当コンサルタントをはじめ、HPやメールマガジン等を通して、廃棄物管理にお役立ていただく情報を発信してきました。しかし、このお悩みを受け、従来の断片的な情報提供にとどまらず、管理体制全体を見直す必要があると感じたのです。これが監査サービス開発の出発点でした。

プロフェッショナルの力を結集して

当時のイーバリューには、廃棄物管理に必要な法律知識や実務ノウハウ、処理業者選定に関する経験が豊富にありました。ただ、これらを「監査」という形でサービス化する必要がありました。他業界の監査手法を参考にしつつ、ISO14001の環境管理責任者や内部環境監査員の経験を持つメンバーを中心にチームを組みました。監査をするからには、コンプライアンスの観点からリスクが抽出され、そのリスクが客観的かつ法的根拠を押さえて評価される必要があります。そのため、客観的かつ実効性のある監査プロセスを開発しました。

さらに、お客様の手間や負担を最小限に抑えつつも、抜け漏れのない適切な監査を短期間で行う必要があります。そのために、徹底したシミュレーションを繰り返し、標準化された監査プロセスを構築しました。新しいサービスを開発することは常に挑戦であり、乗り越えなければならないハードルはいくつも出てきます。企業のリスクマネジメントに直結するこの監査サービスに対して、私たちは「サービス内容は十分か？プロとしての品質に達しているか？」を問いながら、創りあげていきました。

イーバリューの監査サービスの特徴

1. 問題の根本原因を解明するアプローチ

私たちが行う監査サービスは、単に不備やリスクを指摘するものではありません。その問題がなぜ発生したのか、その原因を追求し、実務ベースの改善方法を提案します。法律論や机上論だけではなく、ヒアリングや書類チェックを通して、現場の手順や物事の経緯等にも踏み込み、具体的な改善策を提供。加えて、リスクを抱えやすい状態になっていないか、管理責任者の業務負荷になっていないかなども確認します。リスクの再発防止に向けた持続可能な仕組みづくりを提案する点が、このサービスの大きな強みです。

２. 継続的な改善を可能にする仕組みづくり

監査は1回で終わるものではありません。監査報告会では、抽出されたリスクのレベルや原因、是正方針をお客様とすり合わせ、フォローアップによって継続的な改善をサポートします。「多くの指摘事項が見つかったけど、何から手を付けたら良いか分からない…。忙しい中で着手する余裕がない…」といった状況では、せっかくの監査が無駄になってしまいます。また、ご要望があれば定期的に行うことや、全国の拠点を順々に監査することもします。

リスクマネジメントは単発的にテコ入れをするだけでは意味はないと私たちは考えています。まず、適切な改善方法で是正し、そしてそれを継続できているかが重要です。このような考えのもと、企業のコンプライアンスが向上し、長期的なリスクマネジメントを実現します。

お客様の声

廃棄物処理状況の監査サービスをご利用いただいた、日鉄ケミカル＆マテリアル株式会社 九州製造所  マネジャー 野口 一斉 様に、インタビューをさせていただきました。

なぜ、イーバリューの監査サービスを受けようと思われましたか？

当時、グループ会社の合併にともなって、産廃契約書の見直しをしなければいけないと考えていました。その時に、（担当コンサルタントの）水野さんから監査サービスの紹介があり、ちょうど良いタイミングでした。

監査で今ある姿を一度チェックしてもらうことで、合併後の契約書の管理や再締結等も上手くいくのではないかと。その方が効果的だと感じました。

他社と比較検討しましたか？

検討はしました。資料等で色々と条件を見ていく中で、イーバリューさんは短期間で効率よく行うのが良かったです。複数名で来社して、実際に現場を見ていただいて、全てを一遍にチェックしてもらえるのがメリットとしてありました。

他社は書類を送ったり、webでやりとりをしたり…で時間がかかりそうだったのと、”実態”を見てもらえないのではないかと思いました。そういった点でお願いして良かったです。

実際に監査サービスを受けてみてどうでしたか？

監査当日の印象はどうでしたか？

当日は別の業務があり忙しかったのですが、イーバリューさんに任せていたら全てが完了していた、という感覚でした。こちらの手間はかからなかったです。任せておいて良かったなと思いました。

報告書の内容など、専門性や分かりやすさについての印象はいかがでしたか？

監査後に、監査報告書の中身について、事前に指摘事項や表現などをすり合わせることができたのも良かったです。お互いに合意を取りながら進められたので安心感がありました。

契約書については、私がずっと一人でやってきて、初めて外部の人が見るので相当抜けているものがあるのでは…と思っていたんです。報告書の内容から、そこをきちんと細かく見てもらえているなという印象でした。

正直、評価で厳しく書かれているものもありましたが、一人では気づかなかったところだったので、逆に良かったです。

監査後の社内における改善活動はいかがでしたか？

監査報告書できちんと指摘してもらえたので、それをもとに根拠をもって各部門に指示が出せました。例えば、廃棄物置場も現地で見てもらっているので、しっかり指示することができました。書面でもらったので言いやすかったですね。

取り組む優先度も報告書のランクに応じて対応でき、指摘事項の改善もできました。

契約書の管理については全て自分で…という意識が強かったですが、定期的に見てもらえば、気づかなかった間違いやミスを防げると感じました。特に弊社の場合、契約本数が多いので、そこを上手く管理していくにはイーバリューさんのようなコンサルティングを活用するのが良いのかなと思いますね。産業廃棄物の担当は、なかなか増やすことも出来ないですから。

時代のニーズに応えるリスクマネジメントの重要性

廃棄物管理には、企業ごとに異なる現場の実務と法的要件を組み合わせた評価が求められます。私たちはプロフェッショナルとして、常に最新の知識とノウハウを更新し続け、あらゆる現場で柔軟に対応できる体制を整えることが重要だと考えています。お客様のリスクマネジメントを強化し、根本的な課題に取り組むため、最適な改善策を提示することが私たちの使命です。
近年、コンプライアンスがますます重視される中、企業は表面的なリスクだけでなく、潜在的なリスクにも敏感になってきています。イーバリューは、こうした時代のニーズに応え、企業が安全かつ持続可能な事業運営を実現するための信頼できるパートナーであり続けることを目指しています。私たちは、長期的な視点でお客様のリスクマネジメントと価値向上をサポートし、企業の発展に積極的に貢献していきます。

本記事で紹介したサービス

本記事で紹介した監査サービスについて、詳しくはこちらの廃棄物リスクマネジメントのパッケージサービス『Double Gate』からご確認いただけます。資料請求やご相談など承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。