自分がいると周りがイキイキする。
そんなリーダーでありたい。

熱分解プロジェクトのリーダーとしての存在感を発揮する田中。環境コンサルティング事業のコンサルタントという“プレーヤー”から、“リーダー”へと役割が変化する中で、もがき、悩んだ経験を経て何を得たのか?どんな景色が見えたのか?をインタビューしました。

プレーヤーから、プロジェクトリーダーへ

現在は、熱分解プロジェクトのリーダーとしての業務がほとんどですが、2年ほど前までは、環境コンサルティング事業のマッチングサービスの業務が9割でした。プロジェクトが開始してからは、自分の業務も少しずつ変化していきましたね。

熱分解プロジェクトは、去年から始まったばかりのプロジェクトです。内容としては、これまで業界になかった化石燃料を使用せず廃棄物を処理する『熱分解装置』をメーカーと協業して販売していくものです。

メーカーと協業して、製品を販売するという、自社では初のビジネス形態を確立し、この装置を多くの企業に広めていくことが私の役割です。具体的には、中期計画の作成や、販売施策の決定、料金体系の検討、協業パートナーとの商談、お客様のニーズに合わせた装置の仕様変更の検討、プロジェクトメンバーのマネジメントなどを行っています。

 

プロジェクトメンバーの顔が曇っていくのを見るのが苦しかった

1年ほど前にイーバリューが環境のオンライン展示会に出展したんです。その際に、自社のブースへの集客を、プロジェクトチームを組んで行うことになりました。そのプロジェクトリーダーに手を挙げたのですが、それを機に周りから自分に求められるものが変わっていったと思います。

自分がリーダーというポジションで携わる初のプロジェクトだったので、当初は本当にボロボロでしたね。それまではコンサルタントとして、プレーヤーとして動くことがほとんどだったので「リーダー」というマネジメントの役割を上手くこなせていませんでした。

目指すべき目標はありましたが、具体的に何を行うのかが全く決まっていなくて、手探りの状態で進めていましたね。私自身がそんな状況だったので、プロジェクトメンバーも何をすればいいのかが分からず、中には不満をもらすメンバーもいました。

当時なによりも一番苦しかったのは、プロジェクトのミーティング中に、だんだんメンバーの表情が曇っていくことです。

ミーティングではリーダーが社長から厳しいことを言われる姿を何度も目にし、自分たちは一生懸命やっているのに結果は出ず、一方でリーダーからは明確な道筋を示してくれない…。そんな状態だったのでみんな不満に思うことは色々あったと思います。そういった状況が長く続いて、私自身もチーム全体も負のスパイラルに陥っていきましたね。

 

とにかく動いたからこそ「やり切った」という自信を持てた

社長やメンバーの反応が変わったのは、自分の意見を良くも悪くも包み隠さず報告するようになってからだと思います。「●社の目標は難しいと思います。ですが、見込みとしては…」と、今の状況をハッキリ伝えると、社長から厳しいフィードバックをいただくことはほとんどなくなりました。

実行する施策自体も明確になり、とにかく少しでも多くのお客様に案内するという、シンプルなものになりました。そうすると、周りのメンバーの空気も変わり、雰囲気も明るくなっていきましたね。

「難しいかもしれません。」と好ましくない状況も言葉にして伝えることができたのは、自分の中で「やり切った」という自信を持てたからです。あの頃は、若手メンバーが電話したお客様への案内を引き継いで、毎日ひたすら展示会を案内していました。もちろん案内するだけが私の業務ではなく、他にも仕事を抱えていたので、かなり忙しくて本当に夜遅くになることも多かったですね(笑)。

自分自身ももちろんですが、メンバーのみんなも、目標達成のためにかなり時間をかけて動いてくれていました。それでも目標に到達しないのであれば、内容的に難しかったのだろうと割り切ることができました。

 

リーダーとしての期待。求められるものが変わった

オンライン展示会の最中もそうでしたが、リーダーを任せていただいてからは、求められることや、期待されることが変わったと感じました。

今までフィードバックをもらっていたのは、仕事のやり方やお客様への対応といったプレーヤーとしての内容でした。ですが、リーダーという役割を担ってから「リーダーとしてどう考えるのか?」「プロジェクトの行動指針は?」といった内容を伝えていただくようになりましたね。

また、オンライン展示会の後、一度社長と深くお話をする機会があったんです。そこで「リーダーという役割も、健太ならできるだろうと思っているから任せている。」というお話をいただきました。そこで「あぁ、自分はそこを目指してもいいんだ。今後は、やっていくべきなんだ。」と自分の目指すべきビジョンが明確になりました。

 

 

社長の期待に応えたい。嬉しさと同時に身が引き締まった  「社長賞」

2022年の表彰式であるイーバリューアワードで、社長賞(※最も会社に貢献した社員に贈られる最上位の賞。社長自らが評価・決定し、数年に一度の頻度でしか受賞者は選出されていない)をいただきました。

前評判というわけではないですが、周りから様々な話を聞いていたので、何かしら賞はいただけるんだろうと思ってはいましたが、まさか社長賞とは思いませんでした。自分自身で振り返ってみると、かなりボロボロな面が多かった1年だったので、いただいた賞に見合っているのかと思いましたね。

一番の賞をいただけた喜びと同時に、今回の評価していただいたこと以上の成果を出さないと次は評価されないというプレッシャーも感じました。とはいえ、何よりも社長に期待していただけることが嬉しかったです。だからこそ、その想いに応えるためにも、今の自分を超えていかないと、と身が引き締まりましたね。

 

 

自分がいるから周りがイキイキする。そんな存在でありたい。

熱分解プロジェクトが、イーバリューにとって新たな主要事業になったと言ってもらえるように成長させていきたいです。

それと熱分解装置って、まだあまり世間には知られていないんです。正しい使い方をすれば、廃棄物の処理コストは削減するし、CO2の排出量も抑えられるし、本当に夢のような装置です。でも、多くの企業は認知していないし、知っていたとしてもあまり良いイメージがないのが現状です。

なので、そういった状況をイーバリューが関わることで払拭し、良いイメージを広めながら認知度を高め、導入企業を増やしていきたいですね。

今後も自分はプレーヤーではなく、リーダーとしての役割を期待されていると思います。今、関わっているプロジェクト以外にも、新らたなものを任せていただいた際には、自分がいるからこそ周りがイキイキし、プロジェクトが目標達成に向けて進んでいくような、そんな存在でありたいと思っています。

 

プロフィール

2009年にイーバリュー株式会社に入社。現在は、化石燃料を使用せず廃棄物を処理する『熱分解装置』を提案する熱分解プロジェクトのリーダを担う。また、環境コンサルティング事業のコンサルタントとしてもマッチングサービスやリスクマネジメントのサポートを行っている。

保有資格:環境カウンセラー 登録番号:2017124001

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