最高執行責任者を目指す。入社9年目の転機と描く未来。

コンサルティング事業部に所属し、セミナー講師や、環境関連の法令相談窓口、コラムの執筆など、イーバリューの中で誰より多岐にわたって活躍する佐藤健。つい最近、自分の中で大きな転機があったと言います。入社9年目(取材当時)の今だからこそ語れる、組織においての自分の役割とそこにある想い。変化し続ける組織イーバリューの中で感じる自身の“価値”とは?そして、“最高執行責任者”という展望についても聞きました。

「これは落ちた。」と思った二次選考

イーバリューの選考で印象的だったのが、二次選考のグループディスカッションです。内容としては、同僚のAくんが仕事のミスをしてしまった状況で、彼を助けるかどうか?を助ける派・助けない派に分かれてディスカッションするというものでした。僕は助けない派だったんですが、最初は少し不安でした。「助ける派の方が良い人っぽいな」なんて思っていました(笑)でも、いざ始まると、我を忘れて相手チームの矛盾をボロボロに論破していました。帰りの電車で、ふと我に返って「これは落ちた。やりすぎた」と思いました。でも、実際はなんと合格。内定後に、社長から「相手の論理的な矛盾を突いたり、矛盾に対して強く発言できたりする点を評価していた」と聞き、とても嬉しかったですね。

入社してからも、その特性が生きていると感じることは多いです。論理的に考えて、リスクを洗い出して「ちょっと待って」「これおかしくない?」と言えるのは、行動派が多いイーバリューでは珍しいタイプ。決まった形がなくて、変化が激しい会社だからこそ、「1回頭回そうよ!」と言えるのが僕の価値ではないかと思います。

組織の穴を埋める役割。しっくりきたのは、実は最近

今の業務は、研修の講師と環境に関する法律の相談窓口。あとは、社内でぽっかり空いているところに行って、その穴を埋める仕事が多いです。前例のないことや、よく分からないことを粗々でも仕上げて他の人に渡す、というのを繰り返しています。

例えば最近だと、三万字のwebテストを作成したこと。当初は、僕含め3名に依頼があったんですけど、他のメンバーの顔ぶれを見て、自分が全て引き受けることにしました。正直、きつかった(笑)ただ、その人たちが持っている他の業務の状況や、能力、発揮すべき価値、依頼されている仕事の重要度や緊急度を考え、これなら僕がやろうと。他にも、経理業務の一部マネジメントや、他企業とのコラボ企画のハブ的な役割から、契約書のシステムの選定担当、動画制作チームの立上げなど、いろいろなところに首を突っ込んでいます。

ただ、“誰かに渡す”ということができるようになってきたのも、今の役割がしっくりきたのも、ここ最近です。渡せる人が増えてきたのと、僕自身の中で気づきがあったことが、変わった理由です。

全社会議で言われた「保険かけるね」

思考の癖を自覚して、一皮むけた

きっかけは、全社会議の中で、自分がマネジメントする仕事の納期を聞かれて、「2カ月です」と答えたところ、周囲から「保険かけるね」という反応が返ってきたこと。実は、納期を実際より長めに設定したり、何かと守りの姿勢を取りたがったりするリスク回避の傾向、若手時代からずっと言われている僕の課題でした。昔は、リスクを回避したい自分と、とにかく前に進めたい社員とで感情的にぶつかることも本当に多かった(笑)そんなときに、学生時代の友人が主催する勉強会に参加する機会があって、その話をしました。社外の利益関係がない人たちと話をする中で、自分の感情とロジックを混ぜて話してしまっていることや、自身の思考の癖に気が付きました。積年の課題に対するこの気づきが自分の中では本当に大きかった。自分自身について深く考えるきっかけになったんです。

多様性に富んで、デコボコのイーバリュー
その凹んでいるところを僕が埋める

幼少期から今までの仕事人生を振り返ると、自分は何か得意なこと1つを極めたり、一転集中で大きな何かを成し遂げたりするタイプじゃないんですね。でも、「どれだけの数の穴を埋められるのか」を自己評価にしてもいいと思いました。僕は器用貧乏なので、なにか一つに対して、誰よりも尖るということはできない。でも、凹んでいるところをフラットにすることはできる。なので僕がフラットにしたところから、他の誰かが尖らせていけばいいと思っています。イーバリューの多様性について考えてみても、僕たちって決して整然と並んだ隊列じゃないと思うんですね。そんなデコボコの凹んでいる穴をある程度埋めて、誰かに渡す。そうして、組織の弱みを埋めて、イーバリュー自体の基準値を上げていきたい。変化し続けるイーバリューの中で、変化のための土台をつくる仕事だと思います。

明確に覚えている説明会での社長の話

真っ当な“見えないファインプレー”

こういった見えない穴埋めの仕事って気づかれないからこそ、かっこいいというのがあると思うんですよ。そういえば、“気づかれない”という点でいうと、イーバリューの説明会で明確に覚えているシーンがあります。“見えないファインプレー”についての社長のプレゼン。求める人材像の話だったんですけど、野球の例えで、「飛んできたボールを横っ飛びでざっと飛び出して、転がって取る…ってかっこいいですよね!でもそうじゃないんです。本当にできる人は、もともとそこにいて、真正面で取る!そのとき、打席に立っている選手や点差などの状況から予想して、その方向に2歩3歩少し動くんですよ。そして、やはり予想通り、正面にボールが来て、取って、アウト。何にも目立たないし、拍手も起きないけど、これがすごいんです。」という話。

この“見えないファインプレー”の話にも、真っ当さを感じます。目立たなくても、粛々と何が必要か考えて動く。完璧だからこそ、気づかれない。今話した“穴を埋める仕事”ってこれに通づる部分があって、さらっとこなして、僕がいなくなった時に初めて、「あ、ここも佐藤がやっていたのか」と思われるくらいを目指したいですね。それが僕は、かっこいいと思う。

目指すは10人の社長全員のCOO

これからも自分の領域ではないことに首を突っ込んでいこうと思います。自分が本来関わっていないプロジェクトでも、「あれ?」と思ったら声をかけて、すぐ改善する。部署がなく、それぞれの役割が流動的な“セルフマネジメント”という働き方なので、誰がやってもいい分、誰もやらないという穴が生まれやすいと思うんですよ。そこを埋めていきたい。

また、COO(Chief Operating Officer/最高執行責任者)として、実務を回す最高責任者になりたいという展望があります。イーバリューには、2027年までに10のグループ会社と10人の社長をつくるという中期目標があります。その中で社長になる10人というのは、言うなれば誰よりも尖った人だと思うんです。そういう人に対して、その凹みを埋められる人になりたい。

僕自身は、これだ!という目標や展望にむかって、「やっていくぞ!」というリーダーシップではなくて、決まったものに対して「さあ、どうやってやっていくか?」と考える方が頭も回るし、自分の価値が発揮できると思います。だから、誰かが「こういうことがやりたい」「こういう事業をやっていきたい」っていうときに、頭を回して、いろんなことを整理する参謀的な役割がやりたいと思っています。10人の社長、全員のCOOができたらいいですよね!取締役は兼任できるので(笑)

今で言うと、採用支援プロジェクトへの関わりは、それに近いと感じます。進めている中で、施策によって僕を呼んでくれたりとか、要所要所で相談くれたりとか、そういうポジションをもっとスケールアップしていきたいと思っています。

そのためにも、自分の領域にブレーキをかけないようにしたいです。「僕の領域じゃない」「手一杯だから」とは言わないようにして、「なんとかなる」と「余裕です」が合言葉。

プロフィール

コンサルティング実績を積む傍ら、セミナー講師として数々のセミナーを担当。コンテンツの企画から講師までを一貫して手掛け、通年80回以上の講師実績を持つ。環境ナレッジ・デスクを始めとしたイーバリューの法令判断担当として、クライアントの法解釈に関する質問や相談にも対応。対応件数は年間約1,000件に上る。

保有資格:
水質関係第一種公害防止管理者 第06027833号、大気関係第一種公害防止管理者 第01020289号
ビジネス法務エキスパート(R) 第40-2-01666号、2030SDGsゲーム公認ファシリテーター

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