若手社員の自己肯定感を高める「サンクス&クレディ」とは?

「サンクス&クレディ」とは?

―日頃の感謝や会社のマインドを体現した人へメッセージを送る制度

「サンクス&クレディ」は、社内SNSを活用して、社員全員が、日頃の感謝や会社のマインド(会社の考え方)を体現した人へメッセージを送り合うイーバリュー独自の制度です。一般的には、従業員同士で感謝の気持ちを送り合う「サンクスカード」が主流ですが、イーバリューでは感謝だけではなく、会社の理念浸透にも繋げた独自の取り組みをしています。感謝は「サンクス」、会社の考え方やあるべき行動の体現は「クレディ」(※)として、送りたい相手へ気持ちのこもった“メッセージ”を社内SNSを使って送ります。受け取った人はもらったメッセージに対してコメントで感謝の気持ちを伝えます。

(※)「クレディ」は社内用語です。イーバリューでは経営理念を表す「クレド」を定めており、会社の考え方(マインド)やあるべき行動などを「クレドブック」と題した冊子にまとめ、社員全員が保有しています。「クレディ」はそれに即した人に送られます。

「サンクス&クレディ」を導入したきっかけ

イーバリュ―がこの制度を導入したきっかけは2つあります。

1つ目は、若手社員が評価される機会を作るためです。スキルや能力が未熟な新人や若手は、どうしても先輩社員から指導をされたりフィードバックを受けることが多くなってしまい、承認される機会が少なくなっていました。仕事内容に関しては、どうしても雑務的なものが多く、それらが出来ることは当たり前となってしまいます。このような状況の中で、周りから必要とされているか不安になったり、自分が出来ているのか自信を持てない新人や若手がいました。評価される機会を作ることによって、新人や若手の自己肯定感の向上に繋がることが狙いで導入されました。

2つ目は、日頃から感謝を伝えられるようにするためです。この制度を導入する前は、年1回行われている社内イベントで改まって伝える程度でした。そこで、感謝を伝える機会を増やすこと、またタイムリーに伝えられるようにするために、この制度が導入されました。

導入して良かったこと

導入したことで得たメリットは3つあります。

1つ目は、社員の自己肯定感やモチベーションの向上です。「サンクス&クレディ」を通して、自分の行動が認められたり、周りに細かい所でも見てもらえるという安心感を得ることができます。また社員全員が見るSNS上で自分の行動が褒められることで、社員のやる気が上がります。

2つ目は、社員への理念浸透です。「サンクス」だけではなく、クレドや会社のマインドを体現した人に送る「クレディ」要素も入れることで、何がイーバリューとして良い行動、考え方なのかが、新人・若手をはじめ社員の共通認識となります。送り合っているメッセージを通して、会社の価値観の理解にも繋がっています。

3つ目は、感謝の気持ちや相手の良い所を伝え合える組織の形成です。社員同士がお互いに頑張りや感謝を気軽に簡単に伝えることで、コミュニケーションを活性化し、相手の良いところを見つけ、認め合える文化を作ることもできます。

イーバリューの「サンクス&クレディ」のルール

この制度は、ルールに従って実施しています。制度の形骸化を防ぎ、社員の負担にならないように工夫しています。また理念浸透にも繋がっている為、大事なものとして扱われ、適切に運用されるようにも注意しています。イーバリューが設けている運用ルールを紹介します。

【運用ルール】

・その週の日曜日までに、自分以外の人に対して送る

・社内SNSで送付し、社員全員が閲覧可能にする

・1名~3名に送付(誰にも送らない/4名以上に送るのはNG)

・送るときは必ず“気持ちのこもった”メッセージと共に送る

・もらった人はコメントで返事をする

・「クレディ」の場合はクレドブックに記載されている、どのマインドに該当するのか明記する

 

*毎週月曜日の朝礼ではその週の上位獲得数が発表される

*1年間の獲得数を集計して表彰式の評価項目として取り扱う

【形骸化を防ぐためのポイント】

・「サンクス」だけではなく「クレディ」の要素を加える

→「クレディ」として会社のマインドを体現した行動に対しても評価基準を作ることによって、理念浸透という部分で制度自体を重み付けしています。

・カードではなく、社内SNSで送り合うようにする

→日常から使用している社内SNSで簡単に送り合うことが出来るようにすることで、定着率が上がるように工夫しています。

・導入後はPDCAを回して改善する

→導入した時点では現在のルールではありませんでした。導入してから自分たちに合うルールに変更を繰り返して今の形が定着しました。特に最初の1ヶ月は運用状況の確認を頻繁に行い、改善しました。

・習慣化するまでタスク管理をする

→習慣化するまでは、社内SNSのタスク機能を使用して、社員全員に対してタスクで管理していました。送り忘れがあれば、個別で声をかけ、習慣化するようにしました。

・後輩から先輩に対しても送れるようにハードルを下げる

→社員全員がメッセージを見ることが出来るので、どんなふうにメッセージを送るのか、誰がどの社員に送っているのかが分かります。そのため、後輩が先輩に送ることに対してもハードルなく送ることができます。

-「サンクス」-

 

-「クレディ:新人のミッション」-

まとめ

イーバリュ―独自の制度として導入した「サンクス&クレディ」。今では新入社員や若手社員の自己肯定感を高めるために欠かせない制度として機能しています。また、それ以外にも理念浸透に加え、感謝の気持ちや相手のいい所を認め合う承認文化の形成も担っています。一般的にこのような取り組みは、やってみたものの自社に合わない部分があり、それが形骸化を招くことがあります。そのため、ルール改訂や自社に合わせたものを作っていくことも重要だと考えています。